5Gの問題点と対策

情報漏えい

5Gが普及することによって生活が便利になると期待されていますが、問題が無いわけではありません。5Gの問題点をきちんと把握し、対策をとっておかなければなりません。まず考えられることとして情報漏えいのリスクがあります。IoTなど様々なモノがインターネットに接続される時代になると家や会社にある機器の多くもインターネットにつながるわけです。スマート家電などはカメラを内蔵していることも多いため、個人情報がこれまで以上にネットワークに流れることになります。これらの機器のハッキングリスクも上がるため、自宅や会社などあらゆる場所での情報漏えいが懸念されます。

サイバー攻撃

5Gの普及でインターネットに接続される機器が増えるだけでなく、通信速度の向上で瞬時に大容量のデータを送信することが可能になります。そのためサイバー攻撃の対象になるリスクが増えるでしょう。サイバー攻撃は悪意のある者が攻撃先のデータを破壊したり、サービスを停止させたりすることです。様々な機器がネットワークに接続されることになるのでそれだけサイバー攻撃の対象になる可能性が高まります。たくさんの機器を乗っ取って大規模なサイバー攻撃をするボットネットが増えてきています。近年は日本もサイバー攻撃の被害が増えていますので注意が必要です。

セキュリティ

セキュリティ面においても懸念されることがあります。5Gのネットワークに問題があるわけではなく、それに接続される機器に問題があるかもしれないのです。IoTの普及によってインターネットに接続される機器が増えることが予想されますが、それら全てに完璧なセキュリティ対策がされている保証はありません。また、ネットワークに接続されている機器が増えるということは不正アクセスされるポイントが増えるということにもなります。セキュリティ対策が万全ではない機器から侵入されてローカルのデータにアクセスされる危険性も高まります。なお、国際学会において5Gの仕様に脆弱性があるという発表がありましたが、異議を唱える学者も多く5Gそのものに不具合があるとはいえません。

対策について

5Gはこれから普及していくネットワーク環境であり、まだまだ問題点もあるかもしれませんが、サイバー攻撃やセキュリティ対策は4Gの時代から変わらないものです。各企業や担当者がリスクについてきちんと理解し、万全なセキュリティ対策を講じる必要があります。多くの機器がネットワークに接続されるということはそこから内部に侵入される可能性があるということです。そのことを理解して念入りに対策していく必要があります。